所有している分譲マンションを売却するときには、
不動産会社に買主を探すよう依頼する仲介が一般的になります。
ほかにも不動産会社に売却する買取と呼ばれる方法があります。
仲介と買取のそれぞれにメリットとデメリットがありますので、
どちらを利用するのがよいかは時と場合によって異なってきます。
仲介と買取の違いを把握して、自分に有利な売却方法で進められるようにしましょう。

買取ではマンションを不動産会社に売却するため、買主を探す必要がない分、
取引をスピーディに進められます。取引が早いため、マンションを売却する手続きを行ってから、
2～3カ月ほどあれば現金化できるのが仲介にはない、買取の魅力です。
またマンション売却で重要になるのが、契約不適合責任です。
似たものに、かつて瑕疵担保責任と呼ばれていたものがあり、
不動産物件の隠れた欠陥や不備に対する売主の責任を問うものでしたが、
契約不適合責任では、隠れた欠陥や不備ではなく契約に適合しているかが問題になり、
売主は責任を問われることになります。
契約不適合責任については、買主が宅建業者の場合は契約不適合責任は免除されます。
そのため、マンションを売却して年月が経ってから物件の責任を問われたり、
費用負担が発生したりすることはないのです。

不動産会社は、マンションを買い取った価格から売却した金額を引いた分が利益になります。
そのため、できるだけ買取価格を低く見積もるのが一般的となります。
買取価格は仲介の販売価格より2～3割程度、低い金額になることが多かったのですが、
最近では契約不適合責任のリスクを大きくなり、さらに低い金額になる場合が多くなっています。
しかしこれは、契約不適合責任に対する不動産会社の知識不足がまねいた結果ともいえるでしょう。
マンションの買取を依頼するときは、特にしっかりとした不動産会社を探すことが重要です。

不動産会社と相談することにはなりますが、
仲介の場合は自分が売却したい金額でマンションを売りに出すことができます。
そのため買取よりも高い金額で売却できる可能性があるでしょう。
また、提示した金額に対するマンションの購入希望者の反響がどうなのかで、
実際の相場や売却できる金額がみえてくるというメリットもあります。

仲介ではマンションの買主が見つかるまで売却はできないので、時間がかかることが多いでしょう。
また、売主は契約不適合責任を負い、契約に適合しないときは、代金の減額や損害賠償の請求、
契約の解除などを問われることになります。契約不適合責任はまだ新しい法律なので、
契約書の記載方法や条文の記載を正しく行える、知識を持った不動産会社に依頼することが重要です。

マンションを売却する場合、買取も仲介も不動産会社に依頼することは共通しています。
売主がやることや考えることは買取のほうが少なくて非常に楽ですが、
仲介よりも売却価格が安い傾向があります。
買取と仲介のどちらを選ぶのかは、そのときの売主の状況で判断しなければなりません。
不動産を売却したいという場合、様々な理由が考えられるでしょう。
長岡京市で不動産を売却したいという方は、ぜひ松山興産へお問い合わせくださいませ。
どのような理由による売却であっても、お客様のご相談に親身に対応し、最適なご提案をいたします。
不動産売買に幅広く対応しているため、まずはお気軽にご相談くださいませ。