リースバックという取引のことは、セール・アンド・リースバックとも呼ばれており、
不動産だけではなく産業用機械、医療機器などにおいても扱われております。
不動産のリースバックについては、国土交通省の用語集でこのように説明されています。
不動産流動化において、不動産の原所有者が、当該不動産を第三者に譲渡した後、
または不動産を信託してその受益権を第三者に譲渡した後、譲受人から賃借し、
継続して譲渡不動産を使用すること。
複雑に書かれていますよね、要するに自宅をリースバック業者や不動産会社、
投資家などに売却した後に、家賃を支払って自宅に住み続けるということです。
もう少し簡単に言いますと自宅を売って自宅を賃貸するということになります。

リースバックをしてしまったら、追い出されてしまうことが心配な方もいるでしょう。
たしかに、民法の大原則に売買は賃貸を破るという言葉があり、
物に対する権利は一般的には借りている人よりも所有している人が強い立場にあります。
しかし、民法605条、借地借家法10条、31条を根拠に、不動産賃貸借においては修正があり、
賃借人は不動産賃貸物の所有者に不動産賃貸権を対抗できるとされています。
つまり、もしリースバックした後に退去を迫られることがあっても、
特別な事情さえなければ家を失うことにはならないということになるでしょう。

まず、リースバックで売却すれば代金として現金を得ることができます。
老後資金や交遊費など使いみちは多岐にわたるでしょうが、
手元に現金があることで精神的にも得られるメリットは大きくなるでしょう。
また、売却した後も住み慣れた場所に住み続けられるのはメリットでしょう。
そして、老後に知らない土地に暮らすことや、近所付き合いを気にする必要がありません。
さらに、売却すれば固定資産税など、費用の支払いがなくなることになります。
家の維持費は意外と負担になりがちなので、大きなメリットなってきますよね。
リースバックには、以下のようなメリットがあります。
現金が手に入る
売却後も、自宅を賃貸し住むことができる
引っ越し費用がかかることはない
売却したことが近隣にはわからない
固定資産税など税金がなくなる

賃貸として毎月家賃の支出があることが最大のデメリットであるといえます。
先にまとまったお金を手にしている分、計画的に考えれば問題にはならないでしょう。
傾向になりますが、リースバックでは売却するときの金額は安くなり、
家賃は相場よりも高くなります。そして買い戻すときの金額は高くなります。
これらは、不動産会社や投資家、リースバック業者の利益分になるでしょう。

リースバックは今住んでいる場所を確保して、売却による資金が手に入ります。
そのため、今すぐにまとまった資金が欲しい人おすすめになります。
まとまった資金を手に入れて、賃貸で自宅に住み続けることができ、
資金ができたら再度買い戻すことも可能となります。

リースバックは、不動産を売却するため、所有者ではなくなります。
そのため、固定資産税がかかることはありません。
住み続けるにあたり、所有者に請求される管理費や修繕費も不要になります。
ただし、不動産会社や投資家も、管理費や修繕費を支払うことになりますので、
それをプラスして賃料を設定しますので、賃料は相場よりも高くなるでしょう。

リースバックは資金調達をして、老後資金に充てることができるでしょう。
老後にかかる費用など、将来に不安を抱えている方には、
リースバックで不安を解消するために検討してもいいでしょう。

リバースモーゲージとは、所有している不動産を担保に、
金融機関から一括または毎月、資金融資を受けられるというサービスになります。
リースバックとリバースモーゲージの違いは借入の有無と所有権移転にあります。
リースバックは自宅を売却してその後に自宅を賃借して住み続けるため、
借入はありませんが、買主が所有者になります。
一方、リバースモーゲージでは不動産を担保にして
金融機関から融資を受けますので借入が発生し、所有権は移転しません。

長岡京市でリースバックをはじめ、不動産を売却したいという方は、
ぜひ松山興産へお問い合わせくださいませ。
どのような理由による売却であっても、お客様のご相談に親身に対応し、最適なご提案をいたします。
不動産売買に幅広く対応しているため、まずはお気軽にご相談くださいませ。