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アパート/ローコスト/相場/注意点/後編

アパートをローコストで建築するコツは、7つあります。平面形状を正方形に近づける
上下階の間仕切り位置を変えない階段位置を階によって変えないトイレ、風呂、
必要キッチンなどは各階で同じ位置にする建材は同じ種類に統一する設備は流通性の
高い商品を採用し、複数社のプランを比較することが必要になります。

平面形状/正方形

平面形状とは、建物を真上から見たときの形状になります。
平面形状が正方形の場合と長方形や台形の場合では、
床面積が同じでも外壁の長さは正方形が最も短くなります。
例えば、10m × 10m=100㎡の正方形と、5m × 20m=100㎡の長方形をした
平面形状で考えてみましょう。同じ100㎡の床面積だとしても、
前者は10m × 4辺=40mが外壁の長さですが、後者は5m × 2辺+20m × 2辺=50mです。
台形になると斜めの外壁ができ、効率が悪く、同じ面積であっても外壁材が余分に必要です。
外壁はアパートの建築費の中でも大きな割合を占めていますので、
外壁に取り付ける断熱材の量にも影響するでしょう。ローコストで建てるには、
できるだけ平面形状を正方形に近づけるのがよいでしょう。

上下階/間仕切り/位置

建物を支える構造部材は、建築費の中でも大きな割合を占める部材になります。
アパートの上下階で間仕切りの位置をかえると、建物を支える構造のバランスが悪くなり、
耐震性を確保するための部材が余分に必要となる可能性があるでしょう。
各階の間仕切り位置を合わせるとバランスがよく、力学的に効率的な構造になるでしょう。
そ部材の数を減らしたり部材自体を小さく抑えることでき、コストダウンに繋がるでしょう。

階段/位置

1階から2階へ上る階段の位置と、2階から3階へ上る階段の位置を
かえるプランもあると思いますが、効率的にはならないでしょう。
一般的に、アパートで使用される階段は1階あたり1階段で約3㎡になります。
階段の位置を変えてしまうと、下の階から上ってくる階段の面積に加えて、
上の階に行くための階段のために面積を余分に取られてしまいます。
つまり、1階あたりの階段面積は約6㎡が必要になります。
階段の位置を合わせれば、各階で階段のために必要な面積は約3㎡だけです。
余分なスペースを省略することで効率的な空間が実現できるでしょう。

トイレ/風呂/キッチン

トイレ、風呂、キッチンなどの設備は、給水管/排水管ですべて接続して集約されています。
各階で異なる位置に水回りを配置すると、給水管や排水管を余分に設置しなければなりません。
給水管や排水管の設置費用は、建築費の中ではそれほど大きな割合を占めていませんが、
内装等の工事にかかる前に設置する必要があるので、全体工程に影響を与えるでしょう。

建材種類

アパートに使われる建材は、外装材・床材・内装材・天井材等広い面積に施工します。
広い面積に使われる建材は見た目の雰囲気の良し悪しに影響を与えるので、
安物は選びたくないところです。しかし、入居者によい印象を与えようと、
アクセントが入った外壁にしたり、各部屋で内装材を変えたりすると割高になります。
リビングと寝室、子ども部屋等の部屋ごとに、床のフローリングやカーペット、コルク、
天井や壁のクロスの種類を変える場合もあります。ローコストでアパートを建てるのなら、
建材はできるだけ統一し、大量仕入れによるメリットを考えるのがよいでしょう。
すべての床で同じフローリング、壁や天井も同じクロスを使えば材料が安くなるでしょう。
また、建材を統一することで、材料費の削減だけでなく施工の手間も効率化でき、建築費を安く抑えられます。

設備/流通性

アパートを建てる時には、できるだけおしゃれなデザインのトイレや風呂、
キッチンなどを導入したいと考える人もすくなくないでしょう。
しかし、できる限りシンプルで多く出まわっている商品を採用した方が、
ローコストに繋がります。グレードが低くも高くもない中級のものが一般的には
よく選ばれており、流通性が高い傾向にあります。商品の流通性が高いものは工場で
大量に製作されるため、安く入手できるでしょう。また、取り換えや修理の際にも
部品の在庫が確保されているので、ランニングコストの低減にも繋がるでしょう。

複数社/プラン

同じ仕様のアパートを建築する場合でも、建築会社によって建築費が異なります。
建築会社の利益率によるものだけではなく、目に見えないところにも要因があります。
例えば、全国規模で対応するA社と、地元中心に対応するB社を例に比較してみましょう。
全国対応するA社は、住設備関係の仕入れを全国で大量に仕入れコストを抑えられます。
一方、地元中心に対応するB社は、近隣で同じような工事を同時に進行している場合、
大工などの職人を効率よく回して全体コストを下げることが可能になるでしょう。
このように、建築会社によって特徴が異なるため、複数社のプランを比較し、
どのプランが最適か見極めることが重要です。また、複数社の見積りを
比較することでよりお得なプランを選べる可能性があるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
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